2011年度 デジタル1眼レフカメラ講座(全6回)開催


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2012年2月16日(木)デジタル一眼レフカメラ講座(6回目)の内容

 6回目の講座が最終会である。講師より前回行った後幕シャッターと先幕シャッターについてそのおさらいと写真に写った画像効果について説明があった。。

 今回は、このデジタル一眼レフカメラ講座の締めくくりとして、室内で人物撮影を行った際に、窓の外側の風景とのコントラストの差をどの様に調整するかについて、実際に室内で受講者が交互に撮影対象となって交代しながら撮影を行った。

須賀講師よりストロボの使い方を学ぶ Flash無,F5,1/80,ISO400,WB:Auto Pモード,F5,1/6,ISO:Lo1,露出補正+1.7,WB:Auto

 講師が説明の中で、室内撮影では明るさの差が出ない。そこでフラッシュを使って人物撮影をするときの外部と室内(人物)との明るさのバランス調整が求められる。特に室内で逆光(外部の風景が明るい場合)時は、デイライトシンクロ機能を使って、背後の風景と人物の明るさのバランスを取る必要があると説明された。

 外部と室内の人物との明るさに大きな差がある場合は、一つの方法として既に学んだ露出補正機能を使って+1〜+1.5に露出補正を設定して露出モード撮影を行って、露出補正をしない場合との違いを比べて欲しいといわれた。
使用するカメラ(Nikon)によってフラッシュ発光禁止に設定すると、露出補正が効かない場合もある。(オートモードでは設定できる項目に制限が出来るが、これもカメラメーカーにより違いが生じる。)

Flashなし、F4.5、1/60,WB:Auto、ISO450 Flashあり,Auto,F4.8,1/200,IS320,WB:Auto カメラ設定の仕方を教わる受講生
室内撮影時のフラッシュ効果の説明 講師の説明にもカメラの取説が必須 露出補正の操作を復習

 その他のフラッシュとのバランス調整では、フラッシュの調光補正(フラッシュの光量を調整)機能を使ってバランスをとることも可能である。



《講師による補足説明部分》
 今回のメインは逆光撮影時の照明比です。マクロ撮影の時にも似た事をやりましたが被写体、背景の明るさが違うときに
室内でフラッシュ撮影を行う場合はフラッシュ光撮影でも事足りるかもしれませんが、窓辺などの外光が強い場合、フラッシュを焚かないオート撮影では、背景はちょうど良い明るさでも窓辺の人物は暗く写ってしまいました。


写真1 写真2 写真3

 オートでも人物をアップにする事で顔に露出が合い、明るくなる事もありますが逆光が強すぎて暗くなってしまった方が殆どだと思います。(写真1) ところがフラッシュ光を利用したオート撮影では背景だけでなく窓辺の人物もちょうど良い明るさに撮影できました。(写真2) フラッシュ無しで窓辺の人物を明るく撮る方法は以前学んだ「露出補正」も利用できます。外の明るさにも寄りますが+1.5から+2の露出補正を加えてみたら確かに人物の明るさはちょうど良くなりました。が、今度は外の景色が露出オーバーになってしまいました。(写真3)

 この様に逆光撮影でも明るく撮影するにはフラッシュ光の使用(補助光の使用)や露出補正が利用できますが、それぞれ被写体がちょうど良い明るさになっても背景の明るさがそれぞれ違って写るのでどれを利用するかは撮り手の判断となります。

 梅祭り撮影会を控え梅の花を撮るときに逆光になる事は十分に予想されます。背景に何かがあったときにそれをしっかり映し込むのがよいのか、それとも露出オーバーにして飛ばしてしまうのが良いのかは撮り手の判断だと例を挙げました。
 また逆光時にはフラッシュを焚いて梅の花びらの質感や色を鮮やかに写すのがよいのか、露出補正を利用して花びらが透ける様を撮るのが良いのか色々試して欲しいと望みました。

 本来はフラッシュ光の明るさを変えながらの撮影も行いたかったのですが皆さん操作に迷われていたみたいなので省きました。まだまだやる事はいっぱいありそうです。




Flash無,F5.3,1/80,ISO400,WB:Auto D−ライティング機能(Nikon)で補正した画像 デジカメ講座に参加された皆さん

 今回は一通りの説明と実習を終えた後、講師より今までの講座の中で分からないところや疑問点などの質問をお受けするとの事で、残りの時間の半分ほどをその質問に対する回答で費やしてしまった。筆者もこの受講生の一人として参加し、実際にカメラを操作し色々と撮影のポイントを学んだつもりだが、前にも述べたとおり各自のカメラ操作についても習熟度に差があって、質問内容も広くなりすぎて参加者にとっては、自分に関心がある事項以外は少し退屈だったかもしれない。生憎と当日は寒くて曇り空のため、野外撮影も出来なく講義中心に終わったのは少し残念だった。

 この全6回のカメラ講座の集大成として、今月25日(土)亀戸天神の梅まつりが開催されているこの時期に現場に行って野外撮影会を行う予定である。今のところ天神の梅の開花状況はこのところの寒さの影響で開花が遅れ気味だが、何とか撮影当日には少しでも梅の開花が進んでいて欲しいと願いばかりである。この後3月中旬に撮影会で写した写真の評価と選考会を行って、4月に市の生涯学習センターまなびぃプラザで実施する「デジラル一眼レフカメラ講座受講者による写真展」に展示する作品選びを行う予定である。展示期間は4月2日〜15日の2週間、まなびぃプラザが開館している時間(AM9:00〜PM9:00まで)は展示を行っているので、是非お時間のある方は展示会場にお越し願いたい。

(レポート:S.K)