2011年度 デジタル1眼レフカメラ講座(全6回)開催

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11月17日(木)デジタル一眼レフカメラ講座(3回目)の内容


 3回目の講座では、前回学んだ露出補正機能の復習と、フラッシュ(補助光)、スポット測光、ブラケッティング(ABE)について講師の説明を受けて、カメラ操作を行った。


『須賀講師の説明内容』

逆光撮影時に背景が明るく被写体が暗く写ってしまう場合、その対処法として露出補正の他に何があるのかを実践して貰う。

★ ひとつはオートで撮ったときにカメラが適正だと判断した値に撮影者が判断を加える方法として「露出補正」

★ 最初から逆光という撮影条件が解っているならばシーンモードの「逆光撮影」

★ 明るい背景の露出値に左右されず、暗くなった被写体の明るさだけを計れるよう「スポット測光」

★ 被写体が手前にあり暗いなら補助光を与えればいい、というわけで「レフ板」や「フラッシュ撮影」

★ どれだけ補正すればよいか見当も付かない場合に明るさを変えて何枚か撮影する「ブラケティング」「オートブラケット」

★ もうひとつ、暗くなった被写体が画面に占める割合を大きくするればオートでもだいじょうぶではないかと「アップ」と逆に「ロング」での撮影


 しかし問題は、毎回の講座でも受講者の方たちがご自分のカメラの性能を理解し操作に殆ど慣れていないという事である。

 普段は、AUTOモードの撮影や、せいぜいシーン別にカメラメーカ側で設定されたセレクトスイッチ(ポートレイト、近接写真、夜景、花火、遠景など)を撮影シーンに合わせて選択する程度の利用しか出来ていない。ましてやホワイトバランスや露光調整機能がカメラ本体に機能として備わっていても、その機能を使うための知識不足もあって殆ど利用されていないのが現実であった。

露出補正の説明をする講師 カメラの設定方法を指導 カメラ設定に苦労する受講者の方
ブラケッティング効果(1) ブラッケッティング効果(2) ブラケッティング効果(3)

 今回は、露出補正の追加説明に加え、ブラケッティング(ABE)機能についてその説明と応用の仕方を学んだ。
簡単に言うと、ブラケッティング機能とはカメラの露出を変えて同じシーンを複数枚撮影する機能である。特に撮影シーンが逆光の場合に、この逆光補正として露出補正を+1〜+2に設定して撮影すると有効である。この逆光補正とは補正値をカメラに設定して自動的に撮影するものであるが、デジタルコンパクトカメラでは自動撮影が可能だが、一眼レフカメラでは自動撮影とはならずマニュアルでシャッターを3回ほど押さなければならないケースもあった。

 教室の中で、ブラケッティング(ABE)の機能設定を、講師から受講者の方が各自、カメラの設定を行う様にと言われても、殆どの方はさて、どうしたらブラケッティング設定が出来るのかサッパリわからない。早速各自マニュアルを引っ張り出して、ブラケッティングの説明箇所を開いて、カメラに設定を行なおうとするが、最近のカメラは機能が沢山ありすぎて、設定のステップもかなり複雑である。何段階もの設定操作をへてようやく各自カメラにブラケット設定を終えた。その間、受講者で設定方法が分からない人には講師が、カメラ設定の仕方を指導されていた。
 設定が終わった受講者は、各自室内で撮影しブウラケッティング撮影の効果を確認していた。確かに少しずつ明るさが違う撮影画面がカメラのモニターに表示されるので、この機能を使えば露出度を変えた撮影が出来るので、その中から好みの画像を選択する事が出来て便利だ。

 次は、測光について説明が行われた。測光方法としては3種類ある。
@マルチパターン測光 Aスポット測光 B中央部重点測光 の各測光方法の違いの説明と実際に自分のカメラで測光設定を変更(例:中央重点測光)するように指示された。測光とは適切な露出を得るためにカメラが被写体の明るさを測る方法である。測光モードの設定はモニター画面の画面設定から「測光モード」を選び、上記3種類の中から希望する測光モードを選択する。なお、カメラによって設定の仕方はそれぞれ異なるので、マニュアルに従って設定をされたい。

 また、講師より一眼レフカメラとコンパクトデジカメの違いについても説明があった。コンパクトデジカメはレンズ交換が出来なかったが、最近の機種ではミラー機能を取り除き、レンズ交換も出来る機種もS社・P社・N社などから発売されている。デジタル一眼レフカメラでは2種類のオートフォーカス機能を使っていて、ミラー方式による精度の高いピント合わせ(位相差感知方式)が出来るのでピント合わせが早くできる。コンパクトカメラではコントラスト感知方式を使っている。

 面白いオートフォーカス機能の実験を行った。カメラのオートフォーカス機能ではコントラストが少ない均一の壁面などではフォーカスが取り難い。少しでもコントラストがあればピントを上手く合わせられる。

 本日の講座の終盤部分で、実際に教室の外に出て逆光の場で、ブラケッティング(ABE)機能を使った、逆光撮影を行った。この場合も他の方法と比較するため@オートモード撮影 Aストロボ撮影 B露出補正 を使った方法でそれぞれ被写体を撮影し、その違いを確認した。また逆光下での小さな陶器の人形(3体)をマクロ撮影と広角で引いた撮影も行う様に講師から指導もあったが、それを出来る人と出来ない人もいた。

カメラのオートモードで撮影 逆光下でストロボ発光で撮影 カメラに露出補正を加えた写真
受講者の方が撮った写真を見る 講師が質問に答える 受講者の撮影画像

 ここでも、ブラケッティング設定をした後、逆光時のストロボ撮影をしたかったが、自分のカメラにどうすれば強制的にフラッシュを作動させる設定をすればよいのか分からない受講者もおられ、マニュアルと首っ引きであった。

 課外での逆光撮影のあと、教室に戻って各自が撮影した逆光下のマクロ撮影がどのように撮影できているのか、プロジェクターでで投影された拡大画面を受講者が見ながら講師の指導ポイント伺った。

 今回は8名の方が講座に参加されたが、12月より途中からでもよいので参加したいとの要望もあって、3名の方が参加される。