春爛漫 景気は回復するか
 
ライター千遥


 「春は選抜から」とよく言われるが、今年も選抜高校野球が始まった頃からめっきりと春めいてきた。思い起こせば、ついこの間のことなのに、二度の大雪と大変な寒さを経験した厳しい冬であった。雪害では家が押しつぶされたり、屋根の雪を除雪中に落下し大怪我をされたり、亡くなられた方々。また雪崩で道路が切断され、孤立した村なども続出した。そんな地域は未だまだ残雪に囲まれているだろうに、この季節に特有の明るい桜開花のニュースが高知から始まった。

 そして東京では、25日には開花宣言も出た。東京での開花のニュースは、気象庁の係員が靖国神社の数本の開花測定木の状況を目視することにより発表されることは、人々に公開されている。そのニュースに接して、筆者は近くの小学校の桜は如何かと翌日、カメラ持参で撮影に出かけた。例年ほぼ同時期に開花するから、遠目には蕾ばかりに見える中で、数は少ないが可愛らしい桜花を写した。

 その時、ふとしたはずみに一本の老木に掲げられた「鎌ヶ谷開花測定木」という標識を見つけた。隣りには、「ソメイヨシノ」の札もある。30数年も住んでいながら、今頃そんなことに気付くとは情けない話である。事実は曲げられない。他にも測定木があるのかと市役所に尋ねたら、公園緑地課の担当者は事実そのものを全く知らなかった。市役所も世代が代わっているから、即答は無理なことは分かるが、測定木が一本とは考えにくいから何処かに存在するに違いない。
 そこで、小学校に電話してみたら、校長先生が応対してくれた。この春に転勤で来たばかりだが、測定木には興味を示してくれた。「自分も調べてみたい」「遊びにきて下さい」と仰る。気さくな感じの校長先生だ。友だちが一人増えた気がする。近々遊びに行ってこよう。



  

      


    桜は日本の国花か

 桜は日本の国花と思っていた。しかし、それは思い込みだった。そのような規定はないので、完全な「国花」とは言えないところがある。
 海外では、1912年に当時の尾崎行雄東京市長により寄贈された、米国ワシントンのポトマック公園の桜が著名である。現在でも毎年桜祭りやサクラの女王などの選出を行い、市民の大きな憩いの場所となっている。

 国花の選定方法は各国により異なり、法律や議会の議決、勅令や政令で定められたり国民投票で決定したもの、故事や伝説にちなんだもの、長年の慣習によるもの、王室の象徴として用いられていたものなどがある。最後のケースでは
イギリスバラ(テューダー・ローズ)、フランスアイリス(フルール・ド・リス)と云った、王室がエンブレムとして選定していたものが有名である。現在ある国花の多くは公的な手続き、裏付けを欠く慣習上のものであり、成文法に基づき国花を指定制定する例は実際には少数派である。日本にも法定の国花はなく、国民に広く親しまれているや皇室の家紋のモチーフであるが事実上の国花として扱われている。(Wikipedia)

 J_cast newsによれば最近、韓国ではソメイヨシノの原産国は済州島である。と、しきりに宣伝しているようだ。日本固有の花ではないと強調している。
 「万葉植物文化誌」などの著書がある帝京大学薬学部の木下武司教授は、韓国の大手新聞などが毎年のように「ソメイヨシノの起源が済州島」という記事を掲載することについて、自身のホームページでソメイヨシノの起源と、なぜ韓国が誤った主張を繰り返しているのかについて記述している。

 それによると、まず、日本に植栽するソメイヨシノが済州島に生育することを認めている学者は皆無であり、明らかに曲解である、としている。そもそもソメイヨシノはオオシマザクラとエドヒガン(正確にはその一品種であるコマツオトメ)の雑種起源であり、済州島にはエドヒガンはあってもオオシマザクラは自生しない。

「日本の文化資産をそっくりコピーして自国起源としてしまおうという意図があると考えれば理解しやすい」とし、巧妙かつ組織的な「文化テロ」が行われているのではないか、と木下教授は危惧している。一方、北朝鮮には国花以上の政治的な意味を持つ花として指導者の名を冠した金日成花金正日花と云う花卉がある。北朝鮮には、そのうち金正恩花という花卉も出現するするだろう。実に滑稽な国家である。因みに、我が国に隣接する国々の国花を示しておこう。

 
        

        
        
                                   上記はWikipediaより抜粋

 
 

    
消費税8パーセントは、どう出るか

 3月末の新聞への折り込みチラシは凄かった。通常の折り込みペースを度外視し、各スーパーやホームセンターなどのチラシが山のように新聞に入っていた。これらに煽られ、あちこちの店は買いだめの客でゴッタ返した。筆者は新しいもの好きだから、ホームセンターや大型電気店はよく覗くが、この時期は行かないことにしている。僅かなものを購入するために、延々と続く購入者の列に並ぶのは到底耐えられないからだ。

 冷蔵庫や洗濯機などの白物家電が売れたとの報道がある。日本経済は、「アベノミクス」による円安・株高をきっかけに、立ち直りつつあると考えられる。
 国内総生産(GDP)の実質成長率は、2013年10〜12月期まで4四半期連続のプラス成長となっている。さらに、消費税の引き上げ前には、税金が安いうちにモノを買っておこうという人が増え、「駆け込み需要」が発生した。冷蔵庫やエアコンなど白物家電の14年2月の国内出荷量は前年同月より30%ほど増えた。
14年1〜3月期には、駆け込み需要の押し上げにより、年率換算で5%台の高い成長率になると予想しているエコノミストが多い。

 新生活を始めようとする若い人たちには、金額も大きいから5パーセントと8パーセントの差は支出に大きな影響を与える。この時期を逃すわけにはいかないだろう。我が家のような老人世帯、いや高齢者世帯では、慌てて買うべき大型商品はない。まあ、そんなことで店側には役に立たぬ存在であったことだろう。
 お金がなければ、使わねばよいのだ。余計な収入はないのだから、年々減少していく年金や逆に毎年増えてくる介護保険料などを勘案し、生活設計をするしかない。豪華な生活を夢みなければ、何とかなる。
 3パーセントの増税分は社会保障に回されたり、公共事業費として企業の活性化を狙う。企業の売り上げが増えれば、そこに勤務する社員の給与も増える。少なくとも、我々世代はバブル崩壊までは恵まれた生活であった。その後の世代からが解雇されたり、勤務する会社が倒産するなど、厳しい条件のもとに晒されている。

 少子高齢化は、我々や団塊の世代が作ったようなものかも知れない。子供が増えなければ、高齢者を支える人々も減少していくだけだ。3パーセントの増税は、どのような結果を生むか不明な部分も多いが「座して死を待つ」わけにはいかないだろう。為政者には実行力が欠かせない。熟慮した上は実行に移す。子孫の幸せを願うのが、過去の繁栄を授受してきた我々世代の取るべき道と考えたい。        


   
          
増税前の駆け込み需要
    


           増税後の店の状況

             

               売れ残ったトイレットペーパー

      

     人影もゼロの大型電気店            ガラガラな大型スーパー

 一般中国人や、韓国人は普通に日本人と親しく交流できるのに、既に解決済と思われる慰安婦問題に固執する朴大統領。折角の日米韓首脳会議でも安倍首相を無視して握手もしない。目も合わせない。何のための首脳会議と思っているのだろう。
「朴槿恵が韓国の大統領でいいのか?」。韓国野党の代表、朝鮮半島問題で朴大統領を痛烈批判―韓国メディア。
 一方、60数年前の南京虐殺事件を欧州諸国でも取り上げて日本を批判し、自らは軍国主義、覇権大国を目指す習第一書記。これでは三国間の関係は良化しない。まずは首脳間の意見交換が必要と思うが、それには応じない。まさかと思うが、偶発的な事件は起こりうる。戦争という悪夢だけは避けたいものである。(C.W)