つぎは金星だ



2012年6月のコラム

  金環日食
みなさんご覧になりましたか。5月21日。雲が多いのが残念だったけど薄い雲の向こうにしっかりと金環が。
当日は、運動会の振替休日で小学生も多かった。子どもたちも129年ぶり(本州では)の天文現象を記憶に残しただろう。


 さて、今年はなかなか観測できない天体現象がつぎからつぎとおきる年。次は、6月6日に金星日面通過という金星が太陽と地球の間に入り太陽を遮るという現象が観られる。
 この現象も大変めずらしく次回は2117年というからこれも見逃せない。もちろんここでも、金環日食につかった観測用メガネが必要だ。


 つぎも金星が主役の金星食という現象が8月14日に観られる。金星食は、月が金星の前を横切って金星を隠してしまうもの。三日月の船にお星さまが乗って、という風情を想像させる。初恋の味の某乳酸飲料の昔のCMにあったような、お月様と金星の天文現象が観られる。
 条件の良い金星食は、1989年12月2日以来23年ぶり。

 a new moon
23年前、娘と買い物に出掛けなにげに見上げた夜空に、月の船にのったお星さまを見ていた。夜空に凛と光るお月様と金星。もちろん金星食などということは知る由もなく、娘と二人でしばしの間、夜空を見ていた。「あ〜またこんな風に娘と一緒に見られたらいいのにな」とぼんやりとしていたことを思い出した。


 それから月日は過ぎて、娘は4歳になる子どものお母さんに。もう一緒に手をつなぎ夜空を見ることはできないが、こんどは孫といっしょ見られたらいいだろうな。


コラム担当:うむっさん