新たな出会い・研鑚・社会貢献の場を求めて

****春爛漫の季節到来す****

 4月を迎えようとする間際になって、やっと関東近辺での桜開花のニュースが聞かれはじめた。先般来の気象予報では3月27日にも開花するとのことだったが、気温もさして上がらないままに、春爛漫 ? の季節を迎えた。
  春休みになった孫が遊びにきた。話を聞くと宿題は全くないそうである。土曜日が休みとなり児童の学力低下が指摘される中、我々世代では必須であったことも今や何も課せられない優雅な時代である。
 
  先日、大学受験に遅れそうになった受験生を新幹線に乗せ、本来停まらない駅に停車させた車掌のことが問題となった。お国柄にもよるが、韓国では試験に遅刻しそうなとき、パトカーに乗せてもらったり消防車を呼ぶことは日常茶飯事であり、常識とされている。公共の機関が、しっかり目的地まで送り届けてくれる。幼い子どもたちもまた、毎日の塾がよいで猛烈な勉強を、文字どおり強いられているのが現実である。

  これは中国も同様である。一人っ子政策に起因するところが大きいが、幼い頃から塾がよいはもちろん、ピアノや絵画などの修行も強制されるのが当たり前である。ひよわな子どもと感じれば、親は空手などの武道もやらせて逞しい心と体力をつけさせる。すべてが立派な大人に成長するわけではなかろうが、猛烈な競争心が学力向上の一因になるこることは疑う余地は無いだろう。 
 特に選ばねば、ほとんど全ての高校生が大学に進学できる日本の一部ノンポリ大学生とは訳が違う。もちろん彼らが懸命に学習に励む背景には、有名大学に入れば政府や企業の幹部への道が約束されていることが大きい。わが国の中学生や高校生の学力が韓国や中国に抜かれたというニュースに接して、さもあらん、と思った。

  選抜高校野球が始まった。オッチャンが在籍した古巣の高校は関東大会で慶応に軽く負けてしまい、出場はならなかった。その昔は北関東の雄と目されていたのに、最近はどうも弱々しくて歯がゆいかぎりである。
  東北のスポーツ名門校、青森山田高校などは野球部の選手に地元の子どもが殆どいない。甲子園出場の可能性を求めて関西方面から中学生が野球留学をしてくる。有名私立高校は皆、似たり寄ったりだから仕方ないか。悪事をたくらむ大人たちに比べれば、自分の希望を達成するための純粋な気持ちの発露、とも言えるからなぁ。
 
  プロに目を向ければ、インターネット業界から新たに二つの球団が誕生した。ソフトバンクと楽天である。ソフトバンクは旧ダイエーの戦力をそのまま引きつぎ更に戦力アップしているから、昨年と同様に優勝を争う筆頭株だ。一方の楽天は、いわば他の5チームから弾きだされた選手の寄せ集めのチームである。開幕前から100敗するだろうと予測する向きもあった。今のところ、そのとおり連敗中である。しかし、まだまだ始まったばかり。地元東北に、しっかり根付いた球団として育ってほしいものである。そして、金に任せてエリート選手を集めた球団に、ぜひとも一泡ふかせてほしいものと期待している。




 それにしても、「東北楽天ゴールデンイーグルス」という随分と長い球団名になった。地元・東北の名は入れねばならないし、オーナーである「楽天」は当然入れたい。ならば仕方ないのか。新球場は「フルキャストスタジアム宮城」という。オッチャンが在職時にフルキャストという人材派遣会社と取引があった。今でいうフリーターを会社の要望に応じて派遣してくる。あれは、楽天と関係あったのかな。宮城球場には仙台駅から一直線、車で20分でいける。

  新生球団の誕生は新しい野球観戦の楽しみを生む。楽天は、野球を見にきたのに喧しい応援を強制する応援団とは縁を切ったようである。応援の鳴り物は原則禁止だ。ただし、太鼓は各応援団につき1個だけは認めるが、午後10時以降の使用は禁止。応援旗の大きさも制限する。拡声器やラジカゼ、笛、カネなどの楽器も禁止される。
  楽天の新規参入によって、五月蝿い応援から解放され東北のファンはゆっくり野球を観戦出来るというものである。楽天関係者の勇気ある決断を評価したい。

             



 エビ様は遂に退陣した。しかし後任のハシ様といえば、エビ様に余計な地位を提供したりして、経営トップとしての能力不足の無残な姿を露呈してしまった。かくして、NHKの受信料不払いは3月末で70万件とも言われる有様だ。が、実態は更に増えているものと予測される。NHK職員の不祥事に対する懲らしめとしての支払い拒否組にくわえ、支払わなくても罰則がないということが分かって、不払いに転向している不埒な?やからもいるのだろう。更には元々、これまで1度も支払ったことがない、という豪傑も結構存在している。
 
  元を辿れば、「受信料不払い」が平気でまかり通ってきたところに問題がある。電気料を払わねば電気はストップされてしまう。水道料も同様である。受信料不払いでも電気は止められない。NHKにとって不都合なことに、今や家庭にテレビがなくてもパソコンで見ることができるし、車載のテレビでも見られる。そのうち携帯電話でも視聴可能になるだろう。また、以前は衛星放送を受信するためには、専用のアンテナを取り付けねばならなかった。そのときはアンテナをつけた家を訪問し、衛星放送受信料を徴収することが可能だったが、今ではケーブルテレビに加入しておればアンテナはいらない。かくして潜在する衛星放送受信者からの料金徴収もまた、ますます困難なものとなってきた。

  NHKでは不払いの家を「幹部が一つひとつ訪問し説得する」と言っていたが、そんなことまず不可能である。オッチャンの家に、いっとき訪れていた集金人も来なくなった。お詫びの手紙も3回で終わった。 不払い対象を何処まで絞るのか、いかにして回収するか難しい問題に直面しつつある。
  担当大臣は「隣は払っていなくても、罰則が無いと知らしめたのが今回の最大の問題」とし、罰則規定などの受信料見直しなどについて「今やるつもりはない」と述べている。これでは不払いに歯止めはかからない。そんな悠長なことなら、NHKといえども存亡の危機に面するかも知れない。

  ニッポン放送の買収を画策し、さらには親会社のフジテレビをも視野に入れたホリエモンの戦略は成功したかに見えたが、土壇場でホワイトナイトが登場した。ライブドアの先輩格のソン様の登場である。義理と人情を重んじるオッチャンには、カネに物を言わせようとするホリエモンのやり口は肌に合わない。
  いつの時代においても若者が改革を主導するのは確かだが、物づくりという原点から離れ、多くの社員が汗水流して作り上げた会社をマネーゲーム的にのっとるのは納得がいかないのである。良識ある「白馬の騎士」によるまっとうな解決を望んでいる。

  話は最も身近な話題になる。オッチャンの大切な日中・中日電子辞典の調子がおかしくなった。液晶の表示がチラツイテ見えたり見えなくなったりする。これはアカンと修理にだすことにした。液晶画面の濃淡を調節する部分を指で押さえていると、しっかり表示されるが指を離すと文字が消えてしまう。
  単なる接触不良と考え、見積もり依頼したら何と購入価格の7割程度の修理費がかかるという。それは31,000円の購入費のうち22,000円になる。そんな馬鹿な話があるもんか。 オッチャンは販売店に対してメーカーから直接当方に電話するよう頼んだ。販売店の対応は適切であり、メーカーの修理部門との交信を行うことができた。そのメーカーはわが国でも超一流である。
  30分を超える話し合いのすえ、販売店の5年保証の金額内に抑えることができ当方の負担はゼロになった。ポイントは相手の言うことを充分に聞き、こちらの言い分もしっかり伝えることにある。販売店を通じての連絡では、相手に真意が伝わらない。実際に使用する消費者の言葉はメーカーにも伝わるものである。
  それが本当の苦情というものであろう。

(C.W)