公開講座「セカンドライフセミナー&落語会」を開催


 平成23年2月12日(土)市生涯学習センターまなびぃプラザ 2階 会議室1において、今回市の市民活動推進課と市内のNPO法人2団体(鎌ケ谷にぎ愛広場、かまがや地域情報の窓)の三者共催となるイベントを開催した。当日の参加者は、前日の雪で出足が心配されたがその不安も雪も止んで解消し、ほぼ会場満席状態で40名弱の方たちが参加された。

 イベント開催にあたり、最初に市の市民活動推進課職員の山崎氏より、今回のセミナーと落語会開催の主旨を述べられ、参加者の皆さんにセミナーではリタイヤー後の生活設計に役立てて欲しいこと、また落語会では笑いは健康の基、心を癒す効果があり大いに笑い・楽しんで欲しいと結ばれた。

セカンドライフ準備の心構えを説明 講師の川端 正征氏 セミナー参加者の皆さん

 今回のイベントは2部構成で、第1部のセカンドライフセミナー開催の目的は、市内に在住される40歳代~60歳代までの働き盛りの市民を対象に、会社勤めの方が定年を迎えるまでにどのような準備やリタイヤー後の生活をどう過ごしたら良いのかを講演するもの。
 セカンドライフセミナー開催に当たり、この公開講座を主催するNPO法人かまがや地域情報の窓 川俣理事長より挨拶と、本日の講師を務められる川端 正征(マサユキ)氏の略歴紹介が行われた。
 今回の講師を務めて頂いたファイナンシャルプランナーの川端 正征氏も、自らの会社務めの体験を基に、”人生を豊に過ごす『セカンドライフセミナー』”と題して、以下の内容を話された。
 ・人生のピークは60歳代
 ・セカンドライフの準備は現役時代の早いうちから
 ・現役時代とはがらっと変るセカンドライフ
 ・旅の楽しさ

川端氏は会社を退職後、ファイナンシャルプランナーの資格を取得され、いままで松戸市を中心に活動されてきたが、今回の共催行事により初めて地元デビューのセミナー講師を務めたれた。市内のサラリーマンや自営業者の方たちに、セカンドライフの迎え方について、「心の準備とお金の準備」について分かりやすく標準的な年金受給見込み額や夫婦の余命を想定した必要生活費はいくら必要かなど具体的な事例を引いて話しをされた。

 実際にセカンドライフに入った年代の人たちの生活スタイルについても、自分達が生活するのに必要な費用と、生活をエンジョイするために必要な費用に分けて管理して、如何に生活をエンジョイできる費用を増やすかの工夫が必要であると個人年金や住宅のリバースモーゲイジを例に話をされた。話しの締めくくりは「旅の楽しさ」で定年後お金をかけたいと思うものの中では旅が一番と、川端氏が体験された国内旅行や海外旅行を事例に旅の楽しさについて話された。

 途中休憩の時間には、会場内にお茶とお菓子のサービスも行われ、参加者は暖かいお茶の一服に一息をついておられた。

休憩時間にお茶で一息 参加者にご案内するスタッフ 休憩時間に談笑も

  2部の落語会では、この落語会を世話した地元NPO法人鎌ケ谷にぎ愛広場の高橋理事長より落語家お二人のご紹介の後、”笑う門には福が来る。大いにお笑い下さい”と落語の効用を述べて、皆さんお待ちかねの寄席が始まった。
 落語は二席:
 ・最初は落語家「そうりゅう」さんの『権助提灯(ちょうちん)』・・・古典落語の名作でお店(オタナ)のお妾さんの話、本妻とお妾さんとの間で右往左往する旦那のお話し。
 この落語家の「そうりゅう」さんの本業は、舞台・映画・テレビで活躍中の青森意見出身の役者さん。




お妾さんの話し 落語家のそうりゅうさん 商家の旦那の語り口
表情が面白い 落語家のあっち亭こっちさん 釣りに出かける仕草

噺家の話術で思わず笑いが ATK58も芸名の頭文字と年齢を意味する 扇子1本で色んな情景を表す

 ・二席目の落語家「あっち亭こっち」さんの『唖(オシ)の釣り』・・・滑稽話で江戸時代の町人と役人の話。話しの終盤で見せる滑稽な仕草に皆さん大笑い!この落語家のあっち亭こっち」さんは船橋市在住の社会人落語家。本業は出版社勤務。

 世話役のNPO法人鎌ケ谷にぎ愛広場では、「あっち亭こっち」さんの協力も得て、市内や周辺市町でも落語会を開催し、毎月市民もこの落語会開催を楽しみにされている。

 3者共催による今回のイベントは初めての試みだが、アンケート結果を見ても参加された皆さん、内容に満足されたようだ。市や市内のNPO法人などが各団体の得意分野を生かしたこの様なコラボレーションも市民の方に受け入れて頂けたのではないかと思われた。

(レポート:S.K)