小江戸の風情が残る佐原・犬吠埼温泉へ



 今年初めての近場の温泉旅行となる犬吠岬へ行ってきた。3月2日から一泊二日のドライブ旅行である。

鎌ヶ谷の自宅から出発して、利根川沿いのスーパー堤防に整備された国道356号線を銚子方向にひたすら走る。今日の宿泊先は犬吠崎灯台に近い「ぎょうけい館」、お昼ごろには佐原に着いて最近建設された道の駅「水の郷さわら」でドライブ休憩とする。

 昼食時間近くだったので、まずは道の駅の館内を見て廻った。地元で取れや野菜や食材、食品加工物など沢山の食材があってみるだけでも楽しい。館内の残り半分は食べ物屋さんが入ってそれぞれ好きなものを選択できる。我々は、以前TVで報道されたとチラシに記載があったイタリア料理のピザ店舗で直径40cmほどのマルゲリータを注文。結構大きいので2人で充分な量だった。
 
 ひとまずお腹も満足したので、佐原の街中を散策に出かける。丁度この地佐原は江戸時代から利根川を利用した水運で栄えた街で、今でも小江戸の風情があって落ち着いた町である。

 前回来たときは、伊能忠敬の旧宅や記念館を中心に見て廻ったのだが、今回はひな祭りの前日で、観光客に見て楽しんでもらうための「さわら雛めぐり」が行われ、市内の各店舗ではお雛様を飾りつけ、街中で沢山のお雛様を見る事ができた。

佐原町並み交流館 館内に展示されている雛飾り 街中で見られた動物の雛人形

 市内の「佐原町並み交流館」では、古いものから比較的新らしいお雛様までが飾られて、1階フロアーに並べられた沢山の雛飾りには圧倒される。このあと佐原祭でも有名な山車を展示してある水郷佐原山車会館に入ってみた。たまたまこの時期は人形師の三代目安本亀八が作った巨大人形(生人形)の作品展示会が催されており、3階に展示されている3体(菅原道真、仁徳天皇、経津主命)の巨大な生人形(なまにんぎょう)には、目を見張るものがあった。

山車の上に巨大な女神が 経津(ふつぬし)主命の生人形 仁徳天皇の生人形

川の駅・物産館 道の駅「水の郷さわら」

 佐原の街中のお雛様めぐりにも満足して、車を駐車してある道の駅まで引き返した。「道の駅」敷地内には「川の駅」も併設されており、地域物産館でお土産や、地元特産品などを買うことができる。また、利根川に沿った佐原の「道の駅」や「川の駅」には、川沿いに観光船乗り場やカヌー乗り場も設置され、自然環境を保護した広い湿地帯にはバードウォッチングも楽しめる。

 犬吠岬灯台 目的地に行く途中の佐原で4時間近く佐原の街中観光を楽しむことが出来た。このあとは356線を銚子に向かってひた走り、夕方4時半近くには今夜の宿である「ぎょうけい館」に到着した。宿は今回の利用で3回目となるが、なんといっても一番の魅力は犬吠岬灯台もすぐ近くに見えて、温泉からみる絶景のオーシャンビューだろう。この旅館の大きな魅力は温泉から真近に見える岩場の海岸と露天風呂に入ると潮風に磯の匂いを感じる事である。それと、宿にチェックインしてからお部屋に案内されて室内から海を見ていると丁度目の前に虹が見えたことであった。案内をしてくれた仲居さんもこんな事はめったに無いのですよといっていた。本当にラッキーな日であった。シニアー夫婦にとては夕食に沢山出されても食べきれないので、料理の質・量ともに満足のいくものだった。

 翌日は、同じ道を通って変えるのもつまらないので銚子ドーバーラインから国道126号線に沿って飯岡方面に、途中で海沿いを走る県道30号線で九十九里ビーチラインを蓮沼海浜公園まで行った。帰路そのまま帰るのもつまらないので家内がイチゴ狩りをしたいと言うことになって、松尾町近くの国道(126号線)沿いにあるイチゴ狩りが出来る農家のビニールハウスに立ち寄った。この農家では収穫時期に合わせて各種のイチゴを栽培しているが、この時は「とちおとめ」のイチゴを一人30分の時間制限で1300円と食べ放題。大きなイチゴを見つけては口いっぱいほうばって、次々と食べまくった。制限時間の半分も過ぎるともうそんなに食べられないが、女性は強し昼食代わりにイチゴを沢山食べていた。帰りには更にイチゴのお土産も買って一路帰路に着く。

 このドライブの全走行距離は220Kmほど。距離的にはそれほど長いドライブではないが、日頃は殆ど車を運転していないわが身にすれば、今回のドライブはかなりきつく帰ってから1両日は疲れが抜けなかった。

(投稿:M太郎)