平成25年3月9日(土)午後1時から4時まで、会場は中央公民館4階学習室4で前回より1時間教室の開催時間を延ばして実施した。

 前回の宿題で、参加者の方へ自宅で事前に@モーターの回転実験(一定時間回転した後一定時間停止する、Cdsに手をかざした時は停止を優先する) A自走ロボット組み立てに必要なギアーボックスの組み立て を行ってきて欲しいと課題を与えた。

これから作る自走ロボットの完成写真 講師もギアーボックの組み立てを指導する

  しかし、当日の工作教室では両方の課題をこなした人は2人(小学3年生の男子と中学1年の男子)だけだった。講師より今日の作業は、自走ロボットを作る上で必用なギア-ボックスを最初に組み立ててもらうと述べて、講師やアシスタントの方が持参した工具を使って、ギアーボックスの組み立てに取り組んだ。

 既に、自宅でギアーボックスの組み立てが終わった方は、そのギアーが正常に回転するかどうかを確かめるため、3Vの電池をモーターにつないで動作を確認した。

 ギアーボックスを組み立てる子どもたちは、小さなメカ部品の組み立てに最初は戸惑っていたが、次第に部品の扱いにも慣れて早い人で30分ほど、遅い人でも1時間以内には組み立てが完了した。子どもたちはこのギアーボックス組立をすごく熱心に取り組んでいた。ギアーボックス組立が終わると、先ほどと同様にモーターに電池をつないで確かにギアーが回転するかどうかを確認した。
 次に、このギアーボックスやモーター、電池、センサー、arduino基盤、ブレッドボード(電子回路)を装着する、薄い板の先端部分を加工する。この部分にはセンサーを両側に取り付けて、軌道の黒い線を検出するセンサー部分の取り付けである。

 今回は、講師の方がセンサーを板に固定するための接着剤を持参するのを忘れられたので、両面テープで仮止めする事で終了した。

今回の学習内容を説明する講師(1) 今回の学習内容を説明する講師(2) マンツーマンでアシスタントも指導
ギアーボックスの組み立てを指導(1) ギアーボックスの組み立てを指導(2) ギアーボックスの組み立てを指導(3)

  さて、次は前回宿題を出していた、モーターの回転実験である。一人(自宅で既にこのモーターの回転実験を終えた)小学3年生がいたが!他の人たちは手掛けたものの途中で上手くいかなくて、この教室でアシスタントの方たちの手助けを得て、プログラムの書き込みとコンパイル。aruduino基盤へのプログラムの転送、ブレッドボード上での電子回路(Cdsセンサーを組み込んだ回路形成)の配線であった。事前に電子回路の実体配線図は各自にお渡ししていたが、これがなかなか上手くいかないようで、この教室で最初から電子回路を組み立てなおす人も、またプログラムを最初から入力してコンパイルを完了させる作業に時間を取られる人など様々で、正にマンツーマンでロボット工作実習の指導を受けていた。

小学3年(右側)生とその保護者 中学生もギアーボックス組立に真剣 ギアーボックスの部品を取り出す小学生
左側はパーツ、右側が完成したギアーボックス 図面に従ってギアーボックスを組み立てる 熱心に部品の組み立て中

 その内、次々とモーターの回転制御(Cdsセンサーに手をかざして光を遮るとモーターが止まる)実験に成功する人が出てきて、自分で出来た事に満足しているようだった。
 こうした、実験が終わると前回と同様にIF文の構成やその使い方についての、講師より説明がなされたがこれはどの程度理解されたかは定かではない。しかし、少なくともこの時点で少し説明をしておくだけでも、次に実際のプログラムを作成するときにこのIF文を書く必要になった時、あの時そんな事も話していたなとテキストを見て思い出してくれればよいと講師は話されていた。

ギアーボックスの部品キット 組立の指導をする講師 まるでお孫さん相手に説明しているようだ
組み立てたギアーボックスは動くかな? 説明資料 電子部品についての説明

 
 実習3回目の今日は3時間とかなり長時間の教室だったが、参加された皆さんは退屈するまもなく、時間は過ぎて行った。次回までに、講師の方から参加者の皆さんへ宿題が出される事が最後に伝えられた。次の宿題はモーターを一定間隔で回転させたり、停止をさせながらCdsセンサーで光を遮ると、その回転・停止状態が一時的に止まる。
そして、この状態の電子回路にさらにLEDを追加して、アナログ仕様で徐々にLEDの光が明るくなり、そして徐々に暗くなっていくプログラムの繰り返しを追加して、ブレッドボードにも追加部品を配線し、実際に宿題通りにモーターが回転制御されるかである。これらのプログラム設定などについては、後程講師の方から参加者にヒントを与えるとのことであった。

 次回は30日(土)に3時間ほど開催するが、それまでに何人の方が宿題をクリアーしてくれるか楽しみである。

(レポート:S.K)