木造住宅の屋根葺き替え工事レポート


レポーター:TOMY

 平成17年6月に家屋が傾き、大規模な修復工事を実施したことをお伝えしましたが、今度は築後17年も経過すると屋根がひび割れ、棟(頂上部分)の漆喰部分の欠落により雨漏りの恐れがあったため瓦から、今年(平成19年)3月にスレート屋根に変えました。
 我が家は、屋根の上に私の趣味であるアマチュア無線局のアンテナタワー(10mほど)を屋根に載せているため、屋根の強度が老巧化により落ちてくると、いつアンテナが倒れるかもしれない恐れもあって、早めに屋根の葺き替え工事しました。
 以下に、工事の進捗状況など写真と説明文で紹介したいと思います。



 以下、屋根葺き替え工事の進行状況を皆さんにお伝えして行こうと思います。

 屋根の葺き替え工事をする前の屋根の状態です。セメント瓦の表面が劣化して、苔が表面に付いたり瓦の所々でひび割れや、屋根の棟部分では瓦が欠けているのが認められました。また棟部分から雨水が屋根の下に漏れるのを防ぐための漆喰(シックイ)の白い部分も所々で剥がれ落ちていました。リフォーム業者の方に工事の見積もりをしてもらう前に、一緒に屋根の上に上がって確認しましたが、建築後17年も経つとセメントスレート瓦では、焼き瓦と比べて強度と耐水性が劣化して、このまま放置しておくと屋根瓦の欠損部分から雨漏りが徐々に進行し、防水シートを抜けて屋根を支える棟木や垂木、野地板部分にまで浸透して、木材が腐食し強度が落ちる心配がありました。特に私の家では屋根の上に無線用のアンテナタワー500Kg程度が常に加重として、屋根に乗っかっているので雨漏りなどによる屋根構造の強度劣化の心配が常にあったのです。

セメント瓦の劣化状態 棟部分のシックイの欠落 屋根瓦のひび割れや欠損

参考:木造家屋の構造図 (岐阜県林政部のHP写真より)

 屋根の葺き替え工事は、家の周りに足場を組んで、屋根瓦の取り外しと搬出からかかります。今回の工事で家屋の屋根に乗っかっている瓦は、搬出時は中型トラックの荷台に3台分もありました。おそらく瓦の総重量は1トン近くあったのではないでしょうか? 剥がした瓦を捨てるといっても産業廃棄物となるので、業者さんに搬出してもらうのも全て有料となり金額も馬鹿になりません。(2007年1月30日)


屋根瓦の取り外し 屋根の棟分を剥がす職人さん 剥がした瓦が山積みに

 次に 屋根瓦を全て剥離して、屋根から降ろして産業廃棄物として処分する。瓦を剥離した後は長年のゴミや埃が積もって職人さんも屋根の埃の吐き出しで埃まみれ。この瓦を撤去する際の点検で屋根にひかれた古い防水シートは雨漏れによる劣化が見られなかったので、そのまま剥離せずその上に新しく(青色)防水シートを貼ることとなった。 (1月31日)

職人さんが全ての瓦を撤去 瓦を載せる横木が見える 棟部分下のトタンを剥離
瓦を全て撤去した屋根 防水シート材を下から運ぶ 屋根の青い部分が防水シート


 従来の屋根構造では、古い防水シートの上に瓦を支える横木に瓦を載せて固定しているだけで、夏場には太陽の熱で屋根から伝わる熱が屋根裏に蓄熱されて、2階の部屋が大変熱く室内にいるためにはクーラーを付ける必要があった。しかし、今回の屋根葺き替え工事で新しく貼った防水シートの上に断熱材を追加したために、今年の夏場には断熱効果による省エネが期待できる。(2月1日〜2日)

防水シートの上に断熱材 断熱材を屋根一面に貼付け 夏場の断熱効果を期待

 次に、断熱材の上に野地板(ベニヤ板)を貼る事になったが、通常は1枚のみの構造となっている。しかし今回は古い防水シートの下には前の野地板が1枚貼ってあるので、都合ベニヤ板が2枚使われたことになる。そのため屋根の強度も増して、ANTタワーを立てている我が家にとっては好都合である。
 野地板(下地補強用耐水合板))の上に防水用のゴムシートを貼って、ようやく最終工程の屋根材となるスレート材(コロニアル屋根材)を屋根全面に貼っていく。 (2月3日〜8日)

断熱材の上に野地板を貼る 二枚重ねのベニヤ板 野地板で屋根を覆う
運び上げた彩色スレート材 野地板の上に防水ゴムシートを貼る 屋根用スレート材の貼り付け

 今回の屋根葺き替え工事は、お隣のお家と同時に進めたため、吹き替え工事の一部はお隣の屋根工事の写真を使っています。(赤い屋根部分)彩色スレート材を屋根全体に貼り終わると屋根の棟部分に木枠を取り付け、最後にこの木枠の上に雨を防ぐ防水板を貼って完成です。工事期間は実質(足場組み立て撤去期間は除く)1月30日〜2月12日までの都合10日間程で終わりました。

屋根用彩色スレート材の貼り付け 屋根全面に貼り終えたところ 屋根棟部分に木枠を取り付け
最終工程の屋根棟部の板金工事 屋根に雪止めを取り付ける 屋根葺き替えの終わった我が家


 一般木造住宅の屋根葺き替えも、使用している屋根材の種類にもよりますが、だいたい15年から20年程度で一度屋根の点検をしてみて、必要があれば早めに葺き替え工事をしておいた方が家屋は長持ちします。
 屋根工事などは地元の建築業者で信頼のおける業者を探して、1〜3社程度見積もり依頼を取って工事明細や個々の単価など比較してみると良いと思います。特に注意のポイントは工事明細の記載が少なく、一式いくらというのは要注意です。
 このレポートが、これから屋根の改修工事を考えておられる皆様に少しでもご参考になれば幸いです。