「第3回 かまがや環境展」を開催



 平成23年10月13日(木)〜16日(日)の間、鎌ケ谷市の第3回 かまがや環境展が開催された。特に今年は3月11日の東日本大震災に起因する福島原子力発電所の原発事故が発生。核燃料格納容器の損傷により水素爆発と大量の放射能が大気や海中に漏れ出した。東日本の広範囲にわたる放射能汚染地域の除染や事故を起した福島原子力発電所の核燃料棒の取り出し、安全保管までにはこの先長期にわたる収束作業が伴う。

 この様に、市民の環境に対する関心は非常に高く、市民ホールに展示された市内各環境活動団体の日頃の活動を紹介する展示コーナーに加え、市内の放射能測定データーをパネル化して説明したものなど、多くの市民がこの環境展を見学した。

 16日は、総合福祉保健センター6階では環境をテーマとした映画会「アイスエイジ」も催され、親子連れの参加者も多く見られた。

京葉ガスマスコット「がすたん」 かまがや市民環境会議活動報告 環境展の各団体活動報告を聞く市民
市民を前に説明にも熱が入る 環境展で行われた映画会 「アイスエイジ」を鑑賞する市民

市役所1階の市民ホールに展示された、環境活動を続ける各市民団体の展示パネル

エコ酵素肥料化の説明図 放射能汚染から子どもを守る会の説明パネル
市環境課の自然だより 粟野の森調査報告パネル
省エネ効果の高い市内の緑のカーテン 囃子水の自然を育てる会の活動報告

 鎌ヶ谷市内の放射能汚染状況については、3月の原発事故発生以来、市側より毎月市報で発表をされている。
(市報8月15日号掲載)小学校の校庭、幼稚園、多目的グラウンド、野球場、市営キャンプ場、スポーツ広場、市民体育館での測定値は、放射能の空間線量は地面から1m=0.25〜0.11μシーベルト 50cm=0.28〜0.11μシーベルトと測定結果が掲載されており、文部科学省が示す校庭・校舎の利用判断の暫定目安=3.8μシーベルト/H 更に放射線量低減策を実施する場合の指標=1μシーベルトを下回っている。その後10月1日号市報にも地面から1m=0.19〜0.09μシーベルト 50cm=0.20〜0.09μシーベルトと低減。10月15日号市報では地面から1m=0.24〜0.09μシーベルト 50cm=0.25〜0.09μシーベルトとその後余り大きな変化は見られない。

 先日の新聞でも取り上げられた、柏市の一部(柏市根戸高根台457番地3:柏市所有地)地域で10月20日地面から30cmほど掘削した地点で最大確認値=57.5μシーベルト/時と高濃度の放射線が測定された。現在は市側でサンプル土壌を千葉県環境財団に検査を依頼中との事。

 柏市では住民の居住する地域の空間放射線量の簡易測定器の貸し出しを11月中旬より行うとある。

 当鎌ケ谷市に於いても、現在では住民が要望すれば住宅地の空間放射線量を測定するために、市職員が測定にあたっている。放射線対策室を市に設置。市では年間被曝線量を低減するため、0.26μSv/時を越える施設については積極的に低減策に取り組むと公表している。
(注)関連情報は、市ホームページの「鎌ケ谷市における大気中の放射線量の測定」及び「鎌ケ谷市における放射線問題への対策について」を参照して下さい。

(レポート:TOMY)