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**** 春天来了! 春が来た! ****


 一般的には春に向かっての天候の変化は、三寒四温と言われる。ところが春3月となっても、そのようにならない。まさに天候は日替わりで、「一寒一温」の状況であった。

  春一番の風が吹いて、やれやれこれから暖かくなるかと思えば冷たい雨が降り、翌日は気持ちよく晴れ上がったりする。日替わり弁当ならぬ日替わりの気まぐれお天気である。春二番や春三番の強風が全国的に吹きまくる日々もあった。40年ぶりとも言われた厳冬のせいか、梅の開花が珍しく遅れた春でもある。3月の25日を過ぎても未だ未だ満開の容姿を見せているのは、まことに珍しい。

 
  桜の開花時期を巡っては、3月上旬の時点で気象庁と民間気象情報会社「ウェザーニューズ」の予想が大幅に食い違い注目を集めていたが、最終的に3月22日と予想した気象庁に軍配が上がる格好となった。当初の予想は、同庁が25日、ウェザーニューズが30日。3月中旬にそれぞれ22日と24日に修正した。
 同庁は今年から開花予想日を算出するため新たな数式を導入し、予想の精度向上を狙った。ウェザーニューズは約5000人の利用者からの情報を基に、独自の計算方法で予想日をはじき出した。

 同庁の担当者は「東京の開花日については反響が大きく、ホッとしているが、大阪や名古屋など、まだ開花していない地域もあり、新数式が正しかどうかは予断を許さない」と慎重に話す。一方、ウェザーニューズは「気象庁は1本の標本木だけで判断しているが、こちらは都内355本を見て判定。現段階で23本しか咲いておらず、気象庁の開花宣言は早過ぎる」としている。 毎日新聞) - 3月21日19時5分更新
  気象庁の「桜開花」の判断は靖国神社内の標本木を目視しておこなわれるが、その模様をある記者が報じていた。

  「今日は桜餅の取材で向島に行ったのですが、午前中に3輪咲いたとのことなので、取材先から気象庁の標本木に向かう。咲いてる咲いてる。遠目にも、8〜9輪咲いていました。気象庁の最新の予報は3月22日でしたから、ほぼ予想どおりの開花。
そして、午後3時前には、気象庁の担当官が登場。待ち受けたテレビ各局の取材クルーが、一斉にカメラを向けます。担当官は開花した花を数えると、携帯を取り出して本庁に報告。取材クルーも、たまたま通りかかった人も、この瞬間動きが止まり、シーンと静まりかえります。なのに、5mも離れると担当官の声が聞こえない!
  極めて静かに報告が終わって、携帯を切られると、まばらに拍手が起こって、後はインタビュー。この取材も、実に静かに淡々としたものでした。 ときどき、テレビでも『開花宣言』なんて言われ方をしますが、サクラの開花の観測や発表はこんな風に淡々と行われてて、誰も宣言なんてしちゃいま
せんでした」。



開花始めた桜 開花真近い桜の樹
サクラも蕾のうちが華 ? 両サイドの画像はクリックで拡大

                                                                撮影 : 2006.3.25

  北国も含めて春を実感するのは、やはり4月だ。やはり日本では「春が来た」だが、中国では「春天来了」である。中国映画「初恋の来た道」では、田舎の小学校で生徒たちが「春天来了!春天来了!」と斉唱している場面があった。いろいろ問題のある両国ではあるが、心地よい季節を迎える気持ちは変わらない。因みに「桜が咲いた」は、先方では「櫻花開了」となる。実際は桜櫻は少なく、梅が多いから、「梅花開了」が中国の春であろうか。


  ある日のチラシ
 
 
当市の人口は10万人そこそこで殆んど変動がない。それほど活気があるとも思えないが、毎日の新聞に折り込まれてくるチラシの多さには驚かされる。たいていの物はオッチャンには無用なものである。あるとき、どんな傾向にあるのか調べてみた。その結果は、つぎのようなものとなった。

  住宅関係12、携帯電話5、お墓4、車2、大型電気店5、スーパー、ホームセンター5、パチンコ2、
 洋服2、 メガネ1、ジュエル1、家具1、タイヤ1、クリーニング1、旅行1、アスレティック1、健康ランド1、
 合計44枚となった。

  
  この日の集計では、たまたまパチンコ店がすくなかったが、まぁ、上位7業種が新聞店の上得意先と見てよいだろう。オッチャンはその昔、小学生の時から新聞配達をやっていた。朝の一番列車がホームに入ると直ぐに新聞の束を降ろし、店まで運び、それからチラシの折込を始めたものだ。

  小さな子どもたちにせっせと折込み作業をやらせ、折り込み料金は全部店主に入るのだからチラシが多いのは、店主にとっては大歓迎だったであろう。割りに合わぬのは余計な仕事をして、かつ一銭にもならぬ子どもたちだった。大学を出た若い人間が新聞店主だ。大きくなったら新聞屋になろうと、本気で思った時期もある。
  今では新聞もトラックで店先まで運ばれ、チラシも機械で折り込まれると予測されるし、配達に小さな子どもが使われることも見られなくなった。時代の変化とともに、一つの残酷物語は終局したのであろう。

世の中が景気悪くなると、賭け事が流行るということは通例であった。このバブル崩壊後でも、パチンコ関係は新鋭機械を次々と投入し、店舗も綺麗に改装されチェーン店も増加する一方だったように思う。また、何よりも店員のサービスが様変わりしたことにビックリする。綺麗な制服のお姉さんの応答はみごとなものである。
  オッチャンは、パチンコからは完全に足を洗ったが、パチンコ店もサービス業としてみれば、一般のお店も見習うものがたくさんありそうだ。
  ところが最近、1軒のパチンコ店が跡形も無く消えているのを発見した。景気が回復したのであろうか。一般世相では「前年より給与が増えた」、「求人が倍増の会社」などの話も聞かれるが、まぁ、経営の失敗と見るべきかも知れない。

  オッチャンにとって深刻なのは、近所の自転車屋さんの廃業である。いつものように自転車で店の前をとおりかかったら、シャッターを閉じたままだ。ふと見ると張り紙があり、「3月31日で廃業します」とのことである。アフターメンテナンスについては、別の自転車屋さんの紹介がしてある。新品の自転車を、割高の小さな店で買うお客が少なくなったことが「廃業」の主因とすれば、寂しい限りである。オッチャンのパンク修理の店が無くなる心配に比べれば、「廃業」の決断は大きい。
  いつの世も、弱肉強食は変わらない。

                  


  春を告げるのは、例年選抜高校野球大会であったが、今年はWBC(世界ベースボールクラシック)がそれにとって変わった。アジア地区の一次予選を突破した日本は、二次予選では本場米国の思わぬ敗退もあって、準決勝に進出した。90%諦めていた準決勝である。相手は大会6連勝の韓国チームである。日本はこの大会、韓国には2連敗を喫している。三度目の正直というべきか、幸運は日本に味方して完勝することとなった。

  勝負はどう転ぶか分からない。勢いの付いた日本は、優勝候補筆頭のキューバの繰り出す投手陣を打ち砕き、見事な優勝を遂げてしまった。最近視聴率も落ち、人気下落気味の野球ファンを取り戻した点で、王監督率いる日本の活躍は大きかった。野球関係者はさぞかしホッとしたことであろう。
  先日、月に一度通院している病院で、80歳になるおばあさんとヘルパーさんとの会話が耳に入ってきた。これが何とWBCの話題だ。ひとしきり夢中に話しこむ姿にはビックリした。陰湿な事件や暗い話題の多い中で、それだけ日本中を湧かせた出来事であった。そして何よりもよかったのは、出場した選手にベテランと呼ばれる選手が少なく、ロッテからの8人を始めとして若手が多く参加し、活躍したことであろう。これらの選手たちのシーズンでの活躍を期待したいものだ。

  いっぽう日本の国技である大相撲は、モンゴル勢に横綱を独占される雲行きになってきた。有望力士にも外国人が多い。野球王国・米国に対してはアジア勢力の台頭が目立ち、わが国古来の相撲ではモンゴルや東欧勢力に歯が立たない日本。それだけスポーツの国際化が進んだ、ということでオッチャンのわがままは禁じることとしょうか。(C.W)





                                             YAHOO スポーツから引用
(C.W)