キレにくい子どもの育て方とは?


 NPO法人 かまがや地域情報の窓では、市民の方が健康に対する感心の高い事を受けて「健康セミナー」を開催した。

 9月7日(日)AM10:00〜PM0:00 東部学習センター学習室2において、千葉県健康管理士会、能力開発機構の省公卿指導員及びカウンセラーなど実践活動をされている平野幸雄氏に講師をお願いした。

健康づくり 今回のテーマは「キレにくい子どもの育て方とは?」と題して、その原因と具体的対策について、教育、食育実践面からご両親の子どもさんへの対応策を話された。
 セミナーに先立ち、講師の平野氏からご自身の体験を話され、今まで命に係る手術を何度も受け、自分の人生は何か絶対的なパワーによって生かされているのだなと感じ、「健康づくり」について社会に少しでも役立つ実践活動をしたいと話された。
 今回のセミナーの要旨は下記の通りです。

1. 最初に、最近の子ども達が”キレル”背景は何かについて説明された。
キレる背景には「心」「技」「体」の状態が密接に相互に作用しあっている。
・心の部分・・・・ストレス社会で心が育たない
・技・・・・・・・・・・(学校の教育では)YesかNoの二者選択の方法しか学ばない。点取り虫の方法を教えて、応用問題は苦手
・体・・・・・・・・・・「心」と「技」と「体」は切り離せない。相互に関連している。発症の元を知ること。
 子どもがキレる原因は環境から影響されている。社会の複合汚染に原因がある。 
 子どもたちが夜遅くまで(塾通いやゲーム機で遊ぶなど)起きていたりして、人間本来の生活のリズムが狂い、体が求める自然のリズムに反している。健康な体に戻すには、生活のリズムを守る事である。

講師の平野幸雄氏 ”キレる”背景を話す講師

2. 食事の問題(食事が心を造る)
・食事が心を造ります。偏った食事を続けていると栄養バランスが崩れ、子どもの脳の発達障害を引き起こす。
・食の素材となる野菜は、有機栽培の野菜とは違って生産量を増やすため化学肥料など多用した野菜等を摂取すると酵素の摂取量にも違いが出てくる。
・食べ物は→酵素(ビタミン・ミネラルで構成されている)が酸化還元する電子を造る→栄養として体に吸収される。
・からだの代謝を促進する事によって、体の中を清掃してくれる解毒作用が働く。
・生活のリズムに沿って、食事は時間を守って正しく食事を摂ること。

   
心・技・体の相互関係を説明 教育の問題点を話す講師

3. 教育の問題(子どもを生んだけれど育てていない)
・子どもを生んでも育てられていない。
・子どもが今何を欲しているのか観察をする必要がある。これは子どもの成長段階にとって必要な事である。
・子どもの観察と過保護にならないことが親に求められる。
・子ども達は(学校で学ぶことによって)知識は多いが、知恵が無い。この知恵の不足の原因は、子ども達が知恵を習得するための経験や体験が少ないことである。子ども達が自ら体験する環境や場を整え、体験を通じて子ども達に自信を持たせる事が必要である。

『教育の3原則』
*忘れられている事: 
何の目的のための教育か?・・・・・親が子どもに教育を受けさせるのは、何のための教育なのか?自分(親)のために育てている。将来の目標が無い、子どもに教育を受けさせる長期ビジョンが無いのではないか。

@教える(含む褒める)教育
・子どもが将来自立して欲しい。極端に言えば子どもの教育は読み・書き・ソロバンで充分。子ども達に規律(挨拶をする、時間を守るなど)を教える事である。こどもの脳の発達は3歳までに成人の80%にまで発達している。従ってこの時期が人間の成長にとって大切な時期である。

A示す教育
・家庭や社会が子どもに対して、親が子ども達に(親が無言で示す模範)模範を示せば、子どもは親の様になりたいと思う。親子の会話が大切である。これさえも親の都合によって親子の会話が十分になされていない。
・子どもが素直になれる教育が大切である。

B育(ハグク)む教育
・子ども社会で→社会訓練をさせる場を作ること。(子供同士のふれあいの場)
・子ども同士の”ふれあいの場”を通じて→良識が育つ、見よう見まねで学ぶ、人との接し方を学ぶ
・子ども達が経験・体験の場を積み重ねる事によって、子どもは健全に育つ。


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レポーターより:

 平野氏の「キレにくい子供の育て方とは?」のセミナーをお聞きして、思ったことは子どもがキレる原因を作った主な理由は、大部分が親の側にあるのではと感じた。しかし、現実の社会では子供を育てる親も企業や社会のストレスと過剰労働によって、心身ともに疲れ果て家に帰ってもグッタリで、とても子供の世話に手が廻らず、奥さん任せになっているケースも多い。奥さんも子育ての心配ごとをご主人に聞いてもらえず、相談も出来ずにイライラがつのり、弱い子供にはけ口を求める悪循環に陥っているのではないかと心配するところである。
 これからの日本社会は少子高齢化が急速に進む中、企業任せにせず政府が抜本的な少子化対策を打ち出し、子供を安心して育てられる社会保障・育児制度の充実を急ぐべきだと痛感された。

(レポート:S.K)