平成20年2月9日(土)と16日(土)の2日間にわたり、市が主催する団塊の世代活動支援事業としてデジカメ講座が「生涯学習センター まなびぃプラザ」3階研修室2で開催された。
 この事業は千葉県の再チャレンジ学習支援事業として県から支援を受け、講習会を実施したもの。
 
 この開催の趣旨は、市内に在住される団塊世代の方々を対象とした講座で、(社)社会福祉協議会ボランティアセンターに登録された、ボランティア団体の方や、定年を機に新しくボランティア活動を始めようとする方たちを対象として、自分たちの所属する団体の活動PRや、また個人的な目的のためにデジタルカメラとパソコンを活用して、チラシやポスター、ニュースレター、旅の思い出、探訪記などを作成してもらおうとするものである。

デジカメ講座の説明補助を行う補助指導員 テキストを参照しながら作品づくりに取り組む受講者


 今回のデジカメ講座は、開催場所が2ヶ所(北部小学校とまなびプラザ)で同時に行われた。
「まなびぃプラザ」研修会場では、ボランティアセンターに登録されているセカンドライフ支援隊が開催準備を行い、当NPO法人かまがや地域情報の窓は講座開催に協力をした。

デジカメ講座の様子(1) 講座で使用したテキスト デジカメ講座の様子(2)
デジカメ講座の様子(3) 個別の質問に対応する指導員(1) 個別の質問に対応する指導員(2)


 今回参加された市民の方は、市が募集した15名に対して、50名を超える応募があり、デジタルカメラを使った作品つくりなどに感心が高いことを伺わせられた。応募条件として、最低限ワードの入力が出来る方と絞り込んで参加を募ったが、ほとんどの参加者がワードとデジタル写真を組み合わせた紙面つくりは始めての経験のようだった。

 1日目(午前9時から正午まで)は、参加者のワード機能の理解度を確認するため、最初の1時間ほどワードのおさらいをしてもらった。ワードの習得レベルは個人により異なっているため、わからない箇所を今回、講座の進行を補助してくれるボランティアの方たちに随時質問をしていただき、その都度疑問点に答える形で講座を進めた。初日はデジカメで事前に撮影した写真をPCに取り込み、画像を加工したりと2日目に備えて素材作りに時間をかけてもらった。最後はその日の各自の作品(素材)をCD-Rに書き込み自宅に持ち帰って、次回までに練習をしていただくことにした。

 2日目は、前回のCD-RからデーターをPCに取り込み、このデーターを基に最終作品完成に向けて取り組んでもらった。依然ワードの習得レベルには個人差があるものの、2日目の講座終了までには一応目的としたワードで作った文章に、デジカメで写した写真を取り込み、説明文を加えるなどされて、それなりの作品を各自が完成されていた。講座6時間でかなり難しいワードの操作方法を学習したため、受講者は完全にテキスト内容を習得したとは言えないが、この講座を手始めとして、自分でもワードを使ってかなりの事が出来るということを理解していただけたのではないかと主催者側では思っている。

 当NPO法人においても、事業活動の一つに「パソコン教育・訓練事業」があるけれども、今までなかなか本格的なPC研修講座を開催するに至らなかった。幸い今回は会員の協力も得て、講座の補助指導員として4名ほど参加をしてくれたので、参加者3~4名に一人の補助指導員が付いて、質問などに対応する事が出来た。

 初めて、このような講座開催に参加して、当初予想もしなかった様な参加者の質問などの”受け答え”で、補助指導員の方たちも、とまどった様である。テキストに基づき事前学習をして準備し、自分では分かっているつもりでも、いざ人様に教える立場になると理解度や説明能力などの不足を感じたのではないだろうか?

 次回、開催時には今回の経験と反省を生かして、受講生の期待に応えられるように努力をしたいと思う次第です。
(レポート:S.K)