サイゴン川近くに立つコロニアル風のホテル・マジェスティック・サイゴン

 11月4日(日)今日はベトナム旅行最後の日となった。午後の8時30分にホテルに迎えにくるバスに乗ってホーチーミン空港行くまでは自由時間となる。
 ホーチミン市に着いた日にガイドさんから市内を案内してもらった、市内の中心部を今日は自由行動で散策してみたいと思う。朝食をホテルのレストランで済ませ、ホテルからタクシーで市内のドンコイ通り(ここは土産物店が多く並んでいる)に行ってみる。ホテルの人にタクシーを呼んでもらう。タクシーで忘れ物をしたり、料金が高ければ、乗車したタクシーのナンバーを控えてホテルに連絡してくれれば、タクシー会社に連絡を取ってくれるようだ。その点でもサービスは安心だ。丁度ホテルの通りの前には古い大きな建物がある。ガイドの方からこの建物(現在はホーチミン市の有名な進学校LE PHUONG HONG高校となっている。)はフランス映画「ラマン 愛人」の舞台となった建物だと説明を受けも、その時は1991年制作のフランス映画「ラマン 愛人」を見たことも無く、日本に帰ってからこの映画をケーブルテレビで見てやっとわかった。

 宿泊先のホテル日航サイゴンから市の中心部に向かうと、オペラハウスのそぐ傍にホテル・コンティネンタル・サイゴンがある。ここはフランスの女優カトリーヌドヌーブが主演した映画1992年(インドシナ)の舞台となった建物だそうだ。白亜のコロニアル風のホテルで落ち着いた雰囲気がある。

宿泊ホテル傍の映画の舞台となった学校 映画「ラマン 愛人」の舞台となった学校 映画「イントシナ」の舞台となったホテル
街中に建つ白亜のグランドホテル 市の中心部にあるオペラハウス サイゴン川沿いにあるホテル・マジスティック

 ホテルからタクシーで約15分ほどで、ドンコイ通りに到着。タクシー料金もメーター表示通りの金額を支払い、おつりはチップとして運転手の方に差し上げた。午前中のまだあまり観光客も街中に出ていない時間帯であったが、家内がお目当てのお土産物店を見つけて店内(トンボ)に入る。お土産品としていろいろな小物、シャツ、バッグ、ハンケチ、女性向けカラフルな衣料品などを物色中。連れ合いの私は特にすることも無く、家内の買い物を見ているだけだ。

サイゴン川沿いの緑豊かな公園 サイゴン川沿いの水上レストラン ドンコイ通りのお土産店にて

 市内のドンコイ通りの左右の通りや縦横につながる道路のお店を、ウインドウショッピングしながらサイゴン川の公園に出た。大通りの角にホテル・マジェスティック・サイゴンがある。コロニアル風の落ち着いたホテルだ。残念ながらこのホテルに入る事は無かったが、ホテルのティーラウンジからはサイゴン川を見下ろすエキゾチックな景色が見える事だろう。後で知ったことだがこのホテルでのアフタヌーンティーとお菓子を頂くのもお薦めのようだ。サイゴン川沿いの公園にはベトナム市民や観光客も結構来ている。川岸には観光船も停泊しておりザイゴン川をクルーズできる。観光客と見かけるとリンタクのベトナム人が乗らないかと声をよくかけてくる。リバーサイドの大きな通りをは車の行き来も多く、信号も少ないのでなかなか渡りにくい。この旅行で覚えた横断歩道の渡り方を実践。何人か固まって慌てずゆっくりと道路を渡る、すると車やバイクは人を避けて通り抜けて行く。
 こんどは、中央郵便局に戻って、その周辺を散策してみる。市内には観光客向けの土産物店が多い。たまたま、細い通りを歩いていたら土産品を売るお店が目についたので入ってみると、日本人の女性が経営していた。家内が商品を見ている間に何枚か店内の写真を撮ろうと思ってカメラを構えると、店の方から撮影は遠慮してほしいと断られた。同じような市内の日本人お店と競合するのを避けているのかもしれない。観光客にとってはチョットしたお店の対応が、そのお店に対する印象を左右する。

ホテル・コンチネンタル・サイゴン 緑が豊かな市内の公園 ホーチミン人民委員会庁舎前にて
ブーゲンビリアの花 見事なブーゲンビリヤの大木 市内の衣料品店

 家内に連れられて、市の中心部をかなり歩く事になったので、最後の方は歩き疲れて早くどこかのホテルに入って、お茶でもしたくなった。市の中心部にある白い建物のコンチネンタルホテルに寄ってみたが、このホテルお隣にオペラハウス(市民劇場)があって、ちょうどその反対側にある
ホテルのロビーにある喫茶店でサンドイッチとコーヒーの軽食を食べて終わらせた。夕方にはこのホテルのタクシー乗り場から宿泊先のホテルニッコーサイゴンに向かった。一旦部屋に戻りその日のチェックアウト時間の午後6時少し前に、部屋を引き払いフロントで会計を済ませて、迎えの送迎バスを待つことにする。バスが来るまで2時間半ほど待たなくてはならず、ホテル内で最後のお土産品を見て回ったが、余り買いたいものも無くて、結局は1階のロビーにあるラウンジコーナーで夕食代わりの軽い食事をとった。
 ようやく、タンソンニャット国際空港までの送迎バスが到着して乗り込んだが、そのまま空港に直行するのではなくて市内を巡回して、ツアーに参加した観光客をそれぞれのホテルまで行って拾いながら、5組ほど乗客を乗せてようやく空港に向かった。送迎バスが空港に到着するとツアーガイドはここからは入れないので、各自荷物を持って搭乗手続きをしてくださいと言われる。
 どの搭乗受付カウンターが成田行きなのかわからず、しばらく探す羽目になったがようやく搭乗受付カウンターで荷物を預けて、空港内に進み手荷物チェックと出国チェックを受けて空港内のお土産ショップで免税品の買い物をする。現地時間午前0時過ぎにやっと成田に向かうジェット機がホーチミンを飛び立った。5日の午前8時前にはほぼ定刻どおり成田に到着。成田国際空港から京成線で北総開発線に乗り入れる特急に乗ると約30分ほどで新鎌ヶ谷駅に到着し、空港からは近くて便利だ。

ドンコイ通りには多くの観光客が訪れる

 さて、ベトナム旅行の後日談として帰国してから3〜4日程立ってから、頭の左側に頭痛がしてどんどん痛くなり不安に思って、病院で診察とMRI検査を受けたが、別に異常はないと言われる。仕方がないので痛み止めの薬と頭部を冷やして数日様子を見ている内に自然と痛みは無くなった。家内もどういうわけか体に蕁麻疹が数か所出て市販薬で抑えていた。二人とも2週間ほどすると症状も収まって普段通りの生活にも戻ることが出来た。海外旅行をしてこんな事に事に出くわす事は、今まで無かったのできっとこれはベトナムの排気ガスを吸い込んだ影響ではないかと思っている。いずれにしても、今回のベトナム旅行は楽しく、わずかの間だったが旅先で人懐っこいベトナムの人たちと出会う機会が持てて幸いだった。

(投稿 TOMY)