平成23年5月31日(火)〜6月1日(木)今年は例年より梅雨の入りが早い、梅雨の晴れ間に久しぶりに長野県上田市にある別所温泉にいたる周辺をレンターカーで観光名所を廻った。

 今年の計画では、実は今頃四国旅行をしているはずだったが家庭の事情で、四国旅行は翌年に延ばした。3月11日の大震災後で日本国中全て楽しみごとは自粛ムードが少し収まったこともあり、関東周辺でどこか温泉でいいところがないかと探していたところ、別所温泉が平日はこの期間宿泊料の割引もあってこの上田周辺を旅行先に選んだ。
 
 新幹線で上田駅で降りて、駅近くのレンタカーで車を借りた。車種は新型日産マーチ(アイドリングストップ機能が搭載)で、何時もの事ながら車種が変わると運転方法やカーナビ操作に迷ってしまうので、最初に係員から説明を受けた。特に興味を持ったのはアイドリングストップ機能である。信号待ちなど停車中には自動的にエンジンが切れて、ブレーキペダルから足が離れアクセルを踏むと自動的にエンジンがかってスタートする。これだと市内で信号待ちが多いところでは結構燃費節約になる。レンターカーは上田で借りて軽井沢で乗り捨てたわけだが、満タン返しでガソリン代は何と950円(走行距離約100Km)程であった。
 我が家の愛車は既に14年近く乗っているが、走行距離はそれ程いっていなくて78000Kmほどである。車の寿命からすれば、充分に10万Km程度は走れるので今年の車検はこのままで、2年後ぐらいに乗り換えようかと思う。多分その頃にはハイブリット車やアイドリングストップ車など各社多くの車種を発売しているだろうからその頃購入した方がよさそうだ。

アイドリングストップ機能付きマーチ 生島足島神社 塩田平の町


 話しが脱線したが、上田駅からレンターカーで上田電鉄別所線沿いに下之郷へ向かう。上田電鉄は電車の窓が丸くなっていたり車中で車掌さんがハーモニカ演奏をしたりと訪れる観光客へのサービスは満点である。
 県道65号線沿いから少し中に入った生島足島神社に向かう。この神社は縁結びと安産のご利益があり娘のためにも参拝した。境内の中には武田信玄が配下の武将達が信玄に差し出した起請文(血判書)が多数残って展示してある。中に入ると自動的に説明が始まるので観光客には有難い。

前山寺 前山寺境内の三重の塔 お寺の室内から見る塩田平
前山寺名物の胡桃もち 龍光院 中善寺の茅葺の薬師堂

 別所温泉に至るまでに、途中塩田平の村落がよく見える前山寺に立ち寄った。このお寺は事前に予約しておけば「胡桃もち」をいただける。この前山寺の境内には三重の塔が建立されている。また、お寺の開け放たれた室内からまるで借景の様に塩田平の村落を一望出来る。しばしこのお寺ですばらしい景色と美味しい「胡桃もち」賞味できた。
 この前山寺に車をおいて近くの龍光院までウォーキング、距離にすれば1Km程の近いところにあるのだがお寺までに道のりはアップダウンがきつく、特に龍光院(塩田北条氏のゆかりの寺)にいたる坂道は途中で立ち止まるほど勾配がきつい。このお寺には狩野永琳筆屏風が有名。
 前山寺から龍光院にいたる紫陽花が綺麗な歩道が、車道に沿って続いている。6月中旬以降になれば綺麗な紫陽花の花を楽しむ事が出来るだろう。残念ながら今回の旅行ではまだ開花していなかった。

 ウォーキングで前山寺まで戻り、次に中善寺に向かった。先ほど歩くとかなり時間がかかったが車で移動すれ場僅か5分ほど。中善寺薬師堂は「方三間の堂」東西南北のどちらから見ても、柱が四本立っているお堂で、建物の屋根をそのまま吹上げ、てっぺんに先のとがった丸い珠(宝珠)がのせている。(国指定重要文化財)

 別所温泉に至るまでに、前述のお寺めぐりをして、少し早め(午後4時過ぎ)に旅館に着いた。今夜の宿泊先は「旅館七草の湯」である。別所駅からも程近く(600m)、ここから北向観音堂に直ぐ近い。

旅館から見える塩田平の町 北向観音堂 境内の愛染カツラ
茅葺の見事な常楽寺 常楽寺の多宝塔 境内の石仏群

 この旅館は少し高台にあり、5階の廊下から窓越しに塩田平がよく見える。夜になれば町の明かりもついて一層景観が良く見えるとの事。夕食までにはまだ少し時間があったので、近くの北向観音堂にお参りをした。このお寺は長野善光寺参りと対になっていて、昔から多くの参拝客がおとづれる。昔の映画に田中絹代の「花も嵐も踏み越えて」で始まる主題歌"旅の夜風"でも有名な、すれ違いメロドラマの古典「愛染かつら」の舞台となった巨木(北向観音の霊木)が、境内には愛染桂として保存されている。旅館七草の湯からほど近い場所に天台宗の古いお寺で常楽寺がある。その境内には観音様が現れた尊い場所で多宝塔がある。

 この別所温泉めぐりの楽しみは、何といっても温泉(単純硫黄泉)と夕食の料理である。この旅館の板長さんの腕が良いのか、いつもなら料理を残すところだが、今回は一品当たりの量も丁度良く完食だった。

 翌日は朝から温泉に入り、室内で朝食をとる。食事の世話をしてくださった仲居さんの話しではこのあたりの地形は岩盤構造で、先の巨大地震でも大きく揺れることはなかったと聞いた。出発前に旅館で少しお土産を購入して、出発。女将さんがお見送りしてくださるため玄関前で待機されているのだが、例のアイドリングストップの始動に手間取ってなかなか出発できない! ようやくエンジンもかかって旅館を出発。今朝は昨日の晴天から曇り空。
 2日目は上田市の北東側真田氏発祥の郷をおとづれる事とした。

        
「旅館七草の湯」のロビー 市内柳町北国街道の古い町並み 往時の北国街道 海野宿
海野格子や白い防火壁「うだつ」も見られる 海野宿資料館 ”スコルピォーネ”の前菜

 別所温泉から約1時間半ほど、真田氏が上田城を構築する以前に居住していた館跡で、現在の御屋敷公園と隣接する真田氏歴史館を見学、戦国の武器や絵巻、書籍など多数展示がされていてなかなか面白い。ここから上田市内の北国街道の名残がある街中(柳町周辺)を見て、海野宿に向かう。

 信濃鉄道の田中駅に近い、国道18号線の「海野宿入り口」で千曲川にそって海野宿跡が歴史的町並みとして保存されている。海野宿の手前には白鳥神社が祭られ、そこから両側に昔の宿場町の町並みが大切に保存されている。全長は650mほど、往時は北国街道の陸路と千曲川の海運の集合地点として栄えた。海野宿歴史民族博物館の史料や展示物を見ると明治以降は養蚕が盛んであったと記されている。
 平日であったので、観光客も少なかったようだが観光シーズンには賑うことだろう。

 海野宿を跡に国道18号線を軽井沢方面にひた走る。昔し勤めていた会社の一つの工場が今は他社の工場に変わっている。時の流れを感じさせられる。昼食をまだとっていなかったので中軽井沢の道路沿いにあったイタリアンレストランに入った。なかなか雰囲気が良い。前菜とメインディッシュ(ホタテとアスパラガスのパスタ)とデザート付きで一人2700円ほど、味も良くて満足した。軽井沢辺りまで来ると道路は雨と霧で視界は悪い。早めにレンターカーを返して新幹線駅南口の軽井沢モールに入って少しお土産を買い足す。乗車予定の列車より1時間ほど早く自由席に乗車。幸い空席があったので立たずに上野まで座って行けた。自宅には7時過ぎには到着。楽しい温泉めぐりの旅だった。

(投稿:M太郎)