2010年9月16日~17日の1泊2日で、塩原温泉と中禅寺湖巡りの家族ドライブ旅行に出かけた。
私事であるが、今年5月に心臓手術を受けてその後リハビリ生活を3ヶ月程続け、ようやく8月ごろから少しずつ体調も回復し、今までNPO活動も控えてきたが体調回復に合わせて現在では徐々にNPO活動も再開を始めている。

 退院後はリハビリ生活が続いたのが、体調もこのところ回復してきているので5ヶ月ぶりに家族と共に、塩原温泉と周辺地域をドライブしてきた。車の運転も行き帰り共大半を息子に運転してもらったが、途中で運転を交代して森林浴が出来そうな道路や下りの”いろは坂”などを久しぶりに運転した。運転中はそれ程疲れたわけではないが帰宅の後、目と頭に負担がかかったのか暫くの間(3日間)は目が疲れ、頭もボーットする様な状態で、自分の年齢と体調を考えずに運転を続けたのはやはり無理があったのかと反省している。

 さて、今回の那須塩原とその周辺を巡るドライブルートだが、参考までに表記をしておきたい。2日間の全走行距離は519Kmであった。
9月16日:自宅(鎌ヶ谷市)出発→松戸→三郷南IC→外環川口JC→東北自動車道→那須IC→那須街道(県道17号)→那須高原友愛の森→高林(県道30号)→塩原温泉郷方面(国道40号)→塩原バレーライン→もみじ谷大吊橋→竜化の滝→今日の宿「彩つむぎ」

 9月17日:宿の周辺を散策→七つ岩吊橋→もみじ谷大吊橋→塩原温泉ビジターセンター→天皇の間記念公園→もみじ谷大吊橋→塩原温泉郷→逆杉→日塩もみじライン→ハンターマウンテン塩原→鶏頂高原(男体山など山並みが連なる展望の良い場所)→日塩龍王ライン→今市→日光市内(国道119号)→日光社寺→イロハ坂→中禅寺湖→湖の周辺をドライブ→中善寺金谷ホテルにて昼食→イタリア大使館別荘公園→(帰路)→イロハ坂(下り)→東北自動車道(清滝IC)→東北自動車道(川口JC)→三郷南IC→松戸→鎌ヶ谷市内→自宅

今宵の宿「彩つむぎ」正面 部屋から見える箒川の清流 宿の全室が川面に面している

 今回のドラブ旅行は、まだ塩原温泉に行った事が無かったので温泉と食事が目的で宿「彩つむぎ」を選んだ。旅館は箒(ほうき)川に全室が向いていて緑の樹木と清流の音が心地よい。これから深まる秋には川辺の紅葉がきれいに色づき景観を楽しめるだろう。
 当日(9月16日)は朝から雨が降っていたので、早めに旅館にチェックイン。2階の和室に案内され一息ついてから、早速温泉に入浴した。温泉は自家源泉で貸切露天風呂もある。
この旅館では、地元で取れる(那須塩原産、栃木県産)野菜を食材にしており、料理も少量づつ品数も多くて大変美味しく懐石料理を頂いた。

 ちなみに当日夜のメニューは以下の通り。13種類の懐石メニューに加え盛り付けや食器にもこだわりが見られて、見て食べて楽しくなる。

「彩つむぎ 歳時記懐石 長月」
・食前酒:自家製果実酒
・前菜:桜豚味噌焼、とち餅田楽、鮎煮浸し、チーズフライのマスタードソース、干瓢と蛤の有馬煮、茸の菊花あえ、塩原産アロエのワイン漬け
・吸物替:松茸の土瓶蒸し
・お造り:岩魚、鮪、日光湯波、妻七種
・蓋物:彩つむぎ饅頭、湯波とろ餡(あん)
・焼物:那珂川の水で育った鮎の塩焼き
・小鉢:塩原野菜の秋野菜色々、梨のみぞれ酢かけ
・揚物:八汐ます入り塩原苦言大根餅揚げ、石橋牛蒡のスティック揚げ
・温物:とちぎ和牛の陶板焼き、地場野菜色々添えて
・ご飯:塩原大根飯(栃木のコシヒカリ米で)
・止椀:塩原けんちん汁
・香の物:地場野菜の三五八漬け
・水菓子:日替わりのデザートと季節の果物
・コーヒーのサービス

 9月17日快晴:旅館の直ぐそばには箒川に架かる「七つ岩吊橋」が対岸に延びている。対岸の塩原温泉ビジターセンターから少し歩くと「天皇の間記念公園」がある、ここは明治・大正・昭和天皇初め多くの皇族の方が塩原の避暑地として利用された塩原御用邸(現在は塩原視覚障害センター)の一部(母屋)を移築したもので、当時の資料や天皇の間などを見学する事が出来る。

七つ岩吊橋 吊橋の歩道真下に清流が覗ける 天皇の間記念公園内の御座所

 昨日の塩原温泉に来る途中にある「もみじ谷大吊橋」を見過ごしてしまったので、朝から一旦県道400号線を戻り、大吊橋を見に立ち寄った。この「もみじ谷大吊橋」は全長320mの日本一長い歩道吊橋である。(入場料=300円/大人)この大吊橋は塩原ダムに架かる吊橋で、橋を渡っていると周期の長い地震のようでユラユラと揺れて少し気持ちが悪い。

もみじ谷大吊橋 鶏頂高原付近から見る日光の山並み 金谷ホテルの鱒料理

 大吊橋の観光も終わって、塩原温泉郷を奥に進み「日塩もみじライン」をハンターマウンテン塩原(冬場にはスキー場)を目指して、細い急カーブが続く山道をドライブ、車道の両側には今は緑一色だが、秋には紅葉が美しい観光名所である。更に登って行くと鶏頂高原近くで、男体山など山並みが連なる展望の良い場所があった。
峠の頂上付近から後は下りで、竜王峡、鬼怒川温泉郷等を通過しながら、今市に向かい日光東武線の鉄橋を越えて直ぐに右折れ、国道119号線で日光市内を通り日光の社寺群が立ち並ぶ通りを通過して、イロハ坂を登って中禅寺湖に向かう。

紅葉が少し見られるホテルの庭 対岸から見える男体山 元イタリア大使館別荘の桟橋より

 日光市内は結構観光名所が沢山あって、1日ではとても見られないが2年ほど前にはこちらにも立ち寄ったので今回はパス。中禅寺湖には午後1時半過ぎには到着し中善寺湖金谷ホテルで昼食を食べた。レストランも窓側から中禅寺湖畔が真近に見えて雰囲気も良い。今まで何回か中禅寺湖には来たが男体山が見える側には行った事が無かったので、湖の反対側を廻るコースをとり湖畔から男体山が真近に見える湖畔の公園で記念写真。また最近マスコミの報道でも取り上げられたイタリア大使館別荘公園がすばらしいと聞いていたので、今回初めてその元イタリア大使館の別荘を探して車を走らせた。その場所は比較的近くにあったのだが入り口が分からず、半月山へ向かう道路をドンドン山道を登ってしまった。途中でこんなに登るはずはないと判断して逆戻り、途中で道路わきに何故かコンクリート塀が続いている、これはもしかして別荘への入り口に続くのかと注意して進むと案の定、塀の終わり付近に「イタリア大使館公園」の標識が発見できた。

イタリア大使館別荘公園内の本邸(湖に面した正面)

テラスから見る別荘の桟橋 本邸の湖面が見えるテラス 2階の寝室から見える湖面

 駐車場に車を止めて、湖畔沿いに約500mほど進むと公園の入り口があり、湖畔のすぐ傍に元イタリア大使館の別荘の本邸と隣接して副邸(国際避暑地歴史館)が建っている。本邸への入場料は寄付で100円/人である。
中に入ると1階のロビーから中禅寺湖が見渡せ、本邸の前には船着場もあって避暑地としてすばらしい環境である。室内では無料のお茶もサービスされ、2階は主寝室と寝室が2つある。窓越しに見える湖畔の風景もまたすばらしく絵になるようだ。

 午後3時半も過ぎたので、帰路に着く。帰りはイロハ坂を下って、東北自動車道の清滝ICから入って川口JCで三郷南ICに向かう。松戸を経由して鎌ヶ谷市内に向かうが途中道路の混雑があって、結構帰宅までに時間がかかたが、7時半ごろには到着できた。我が家の愛犬をペットサロンに預けていたので急いで引き取りに向かう。
ウエスティーは頑固でわがままなところもあるが飼い主がいないとシュンとしてしまって食事も何時もより少なく、持って行ったエサも余り食べなかったようだ。愛犬も我が家に戻って一安心である。

(投稿:TOMY)