北京パラリンピック 応援記   №3

                           東部社会福祉協議会   佐久間 真由美

      


 9月16日(火)
 今日はウィルチェアーラグビーの試合、最終日です。残念ながら日本は対中国と7位、8位争いです。13時開始ということで、ホテル集合は10時20分。朝ゆっくり食事をしました。同じテーブルの方は車イスの男性と恋人?かな。車いすフェンシングの応援に来られたらしい。オリンピック銀メダルの太田雄貴選手のお仲間らしく、ご本人も次回ロンドンを目指しているとおしゃっていた。是非頑張ってほしいと思いました。

           

       
      メダルを獲得した他競技の選手


 中国との試合会場は日本国旗を例のごとく並べていますが、すぐ後ろに中国語が交わされていて、大丈夫かな・・と思うような雰囲気で始まりました。音楽と共に入場した選手達に日本応援席からどよめきが起こりました。日本選手のほとんどが丸刈りをして入場しています。後から聞くと、勝てる試合(ドイツ戦)を負けたので反省と最後の試合へむけてのファイトを表現したとのことでした。応援席もちからが入ります。うしろの応援グッズ(棒状の風船)が私の頭、肩に当たってきます。でも「ごめんなさい」らしき言葉も聞こえてきます。「不謝」と答えると笑い声が聞こえる。「不客気」かな?いろいろ戸惑う。



 

    
丸坊主になった選手たち 右方の2枚は荻野さん   クリックで拡大します


 試合は1ピリオドが8分間で4ピリオド行われます。第1ピリオドと第3ピリオド終了後には2分間のインターバルが、第2ピリオド終了後には5分間のインターバルがおかれます。その長いインターバルに後ろから声がかかりお互い言葉が通い合わないながらも、「加油:チャーユォ」を日本語で「がんばれ」と言うこと、「謝謝:シェーシェ」が「ありがとう」であることを会話し応援席での交流が進む。試合は58対32で日本が圧勝!

          

            
高級車の向こうに目指す茶店を見つける

 夜の決勝戦と表彰式を見るために再度体育館に出向く間、遅い昼食と中国茶道体験に出かけました。これらの時間調整も金さんの手腕?。 故宮博物館の西北に広がる数個の湖、什刹海(シィーチャーハイ)エリアの后海湖畔『茶家傳』で香り豊かな中国茶と揚げ菓子を頂きました。途中、湖畔でのんびり散歩する人や釣りをする人、お寺風の石の丸い入り口の向こうで囲碁を囲む男性群、店のまえにもトランプらしいゲームを囲む一団を見かけました。徳勝橋付近は車の通りも多く、横断するのに一苦労です。高級車がすぎるかと思うと、リヤカーを引く自転車群が通り過ぎていきます。中国の今を見る思いでした。

        

        
     情緒あふれる后海湖畔と『茶家傳』

      

           
香り豊かな中国茶と美味しい揚げ菓子をいただく

 18時 再度体育館に戻りUSAとオーストラリア戦を観戦。車イスのスピードや技術は日本チームも負けていないと思いました。パスミス次第で上位はねらえるのではと感じました。すべての試合が終了し表彰式が始まりました。テレビで見ていた美女達が、おそろいの赤いドレスで金、銀、銅のメダルの授与をサポートしていき、選手の歓声と拍手で会場は盛り上がります。暗くなって、バスの待つ車道に出て行くと銅メダルのカナダの選手団が集まっていました。真っ赤なバラの花束とメダルを掛けた選手に声を掛け写真に収まり、メダルに触れさせてもらいました。なんと貴重な体験!!が出来た一日でした。


    
            

              テレビでおなじみ「礼儀小姐」の艶やかな表彰式